何が違う? ハルジオン、ヒメジョオン

 前回のブログで報告した6月1日のウォーキング途上、沿道の空き地や河川敷などで、ハルジオンとヒメジョオンを何度か見かけました。どちらもキク科ムカシヨモギ属で植物学的にも、また、見た目にもそっくり。
 一見、どっちがどっちなのか、見慣れたはずの僕でも迷うことがあるほどです。割とありふれた雑草だし、ウチの畑にも大量に(苦笑)自生しているので、一度、取り上げてみることにしました。

 それではクイズです(笑)。

<1>
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<2>
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 上記<1><2>のうち、どちらがヒメジョオンで、どちらがハルジオンでしょうか?(花の色以外そっくりだが、必ずどちらかはハルジオンで、どちらかはヒメジョオンである) 答は以下の文章をお読み下さい(笑)。

<1> 正解はハルジオン

 北アメリカ原産の帰化植物で、日本には大正時代に園芸植物(!)として渡ってきたそうです。ま、確かに見てくれはさほど悪くはないけど、だからと言って、今や雑草と化したハルジオンが元々は観賞用・・・? 
 ま、気を取り直して、説明、説明(笑)。
 このハルジオン、ウチの田んぼから1km離れた場所にある畑に群生しています。ハルジオンとヒメジョオンは混生することがあるんですが、ウチの畑では、なぜかこのハルジオンしか自生していません。
別名、「ハルジョオン」とも呼びますが、漢字では「春紫苑」と書くので、「ハルジオン」の方が正しいのかもしれません。
 ハルジオンの一番の特徴はつぼみが完全に下を向いてうなだれていること。ヒメジョオンのつぼみも多少はうなだれますが、ハルジオンの方はほぼ180度、完全に下を向いているので、よく見れば区別はつくと思います。この写真では分かり辛いですが、写真上方に完全に下を向いた毛むくじゃらなハルジオンのつぼみが見られます。

 それ以外での外観上の特徴としては:
・ヒメジョオンに比べて茎葉に柔らかい毛が多いこと。
・根元の葉(根生葉)以外の葉の付け根が茎を抱くように付くこと。
・花の色は白から写真のような淡紅色まであるが、どちらかというと、ピンクのような淡紅色の方が多く見られる。
・ヒメジョオンよりも、頭花(花全体を指す)の舌状花(花びらのように見える部分で、これがひとつの花である)の数が多く、密に見える。

 それと、これは外観ではなく、茎を切らなければなりませんが、ハルジオンの茎は中空になっています。外観だけではどうしても判別できない場合には、茎(太めのところの方が分かりやすい)を切れば一見して分かります。

<2> 正解はヒメジョオン

 ヒメジョオンも北アメリカ原産の帰化植物で、明治維新の頃に渡来したそうです。多年草のハルジオンと違って、ヒメジョオンは1~2年草。外観では分からないが、これは大きな違いですね。
 因みに、漢字では「姫女苑」と書き、ヒメジョオンと読ませています。
 ハルジオンの特徴を先に述べてしまったので、こちらではそれと対比する形で説明します。

・ヒメジョオンのつぼみは多少はうなだれるが、ハルジオンのように完全に下を向かない。
・茎葉には粗い毛がまばらに生える。
・葉の付け根は茎を抱かない。根生葉は花期には枯れてしまう。
・花の色は白が多く、時に淡紫色やピンク色を帯びる。
・ハルジオンに比べると舌状花の数が少ない。

 そして、ハルジオンの時と同様に、ヒメジョオンの茎を切ってみると、こちらの方は茎の中に白っぽい髄が詰まっています。つまり、ヒメジョオンかハルジオン、判別に迷った時には茎を切ってみればよく分かる、ということです。

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 これはヒメジョオンの茎を切ったところ。ややピントがずれているみたいですが(苦笑)、茎の中も詰まっているのが見てとれます。これがハルジオンの場合、真ん中部分が空洞になっていて、一見して分かります。

 それでは、今度は上級テストです(笑)。下記の3枚の写真、それぞれヒメジョオンかハルジオンのどちらかです。判別してみて下さい。

<上>
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<中>
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<下> 
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 答は、<上>がヒメジョオン<中>がハルジオン<下>はヒメジョオンです。

 3問とも正解された方は、僕、しげやんの植物知識を越えています。弟子にしてほしいぐらいです(笑)。
 正直言って、僕も他人が撮影したこのような写真を見せられただけで、確実にハルジオンかヒメジョオンかを判別する自信はありません。実際に野外で実物を手にとってみて初めて確実な判別ができるんですよ。
 けれど、このハルジオンとヒメジョオンのケース以外でも、そうやって実物を目の前にしても、なかなか判別できない場合は多々あるんです。自然は余りにも精緻で複雑に構成されていて、僕などは、未だにその入り口で足踏みしている状況なのかもしれません。

 

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